走ることについて語るときに僕の語ること


毎日寝る前に一日のクールダウンがてらに読んだ。

ハルキさんの本は読む時期を間違えると毒にしかならないような気がするが、今回のこの本はとても良い薬になりました。30近辺になってようやく作家の道にたどり着き、そこからどのように現在まで歩んできたかをマラソンを比喩にして上手に語ってくれています。

  • 前書き

「Pain is inevitable. Suffering is optional.」

正確なニュアンスは日本語に訳しにくいのだが、あえてごく簡単に訳せば、「痛みは避けがたいが、苦しみはオプショナル(こちら次第)」ということになる。たとえば走っていて「ああ、きつい、もう駄目だ」と思ったとして、「きつい」というのは避けようもない事実だが、「もう駄目」かどうかはあくまで本人の裁量に委ねられていることである。この言葉は、マラソンという競技のいちばん大事な部分を簡潔に要約していると思う。

自分もようやくプログラミングという仕事に出会って、これからを長いスパンで考えたとき毎日をどう過ごしていこうかなと思っていた時だったのでとても参考になりました。プログラマ35歳定年説みたいなのがあったけれど、介護の仕事を通して様々な社会的地位を持った方々の老境を客観的に見てきた経験からあまり参考にならない説だと思っていました。プログラマのキャリア形成を考えた上で35歳が一つの区切りである点は参考になりましたが。
そもそもサラリーマンプログラマになるつもりは全然なく、感覚的には文章を書くかわりにコードを書く、ぐらいのつもりなのでオープンソースプロジェクトに関わるならば長編小説に挑戦するようなもんだろと考えている節があります。とは言うもののやはり自分は放っておいてもこんこんと湧き出る泉のような才能はもっておらず、常に新たな鉱脈を掘り続けなければ枯れてしまうような人物なのでマラソンの比喩はとても参考になりました。いただきでっす☆