ケアサービスの意義

日野原重明氏が「ケアサービスの意義」(ホームヘルパー養成研修テキスト1級課程)の中でケアとキュアの違いに言及していたので引用してみる

フランスの外科医アンブロワーズ・パレ(1517〜1590年)は、次の言葉を残しています。
①ときに治癒させることができる
②しばしば症状をやわらげることはできる
③だが、いつもなぐさめを与えることができる
この①はキュアですが、②と③はケアの内容となるものです。病人、あるいは、高齢者、障害者の痛みや苦しみをやわらげ、精神的ななぐさめを提供するには、ケアを提供する側に、知性だけでなく、いとおしみの心と感性がなければなりません。

まさしく至言です。ヘルパーというのは金銭的には全く割に合わない仕事でありますがface to faceの経験値は高いところが魅力なんですかね。ついでにアンブロワーズ・パレについて調べたら手ごろな本がありました。「床屋医者パレ」です。かなり古い本で日本では1969年刊行。アマゾンでゲットしました。
「床屋」と「医者」でピンときたのが床屋でくるくる回っている赤青白の看板。小さい頃に、床屋さんは医者でもあったということを聞いたのを思い出しました。内容も難しくなく、サクサク読めました。一人の医師の一生を描いている点だけでも面白かったです。