日銀本店

数日前に自分の誕生祝いに両親がやってきたので日本橋で会うことになった。そのときに撮った日銀本店の写真です。
父親は団塊の世代のちょっと前の人間で長年の会社勤めから開放されのびのびと毎日を過ごしている様子。もともとが技術系の人間だったので退職後は今までにためてきたアイデアを活かせるような環境をみつけて仕事をつづけているみたい。
環境破壊などに問題意識があってちょっと前までアスベストが大きくニュースになっていたがその分野でアイデアが一つ実を結んだとのこと。ニュースでは作業員が防護服を着て作業する様子がよく流れていたが、実は人の手では除去作業できない煙突といった所にまでアスベストは使われており自治体も問題解決にあたって相当なエネルギーを割かれ、出費を強いられているとのこと。
そこで父親がホームセンターで買えるような素材のみでローテクオンリーのロボットを作り実用化したとのこと。要するに価格破壊を起こしたとのこと。
で日銀にもどるがつい最近日銀の煙突もそのロボットで掃除したとのことだった。作業前後の写真を見せてもらったがすすけて真っ黒だった煙突内部がレンガの赤い色と継ぎ目が見えるくらいまで綺麗になっていた。なるほどと感心。全国でニーズがあるらしく仕事で飛び回ってるみたい。
生きがいという面ではこれからも問題なくやっていけるのかな思いこちらとしては一安心。

三越に行くとロエベ展がやっており最近のマザーハウス(http://www.mother-house.jp/index.shtml)のイベントの余韻もあり吸い込まれるように中をのぞいて見ました。すでに151年の歴史もありLVMHというブランド帝国の一員・・・。別に自分のビジネスではないが相当のプレッシャーを感じてしまった。ロエベの社員の人かな?ちょっと話してみたけど素材とかも全てスペインのものだと言ってた。ジッパーにいたるまで。職人もスペイン人。追求できるものは究極まで追求しきっているみたい。あ、でも一部のバッグは中国で生産してると言ってた。
「Loyal to the Leather」(革への忠誠)と題されていたけど、マザーハウスが自分たちのオンリーワンはジュートだと言ってた(と思う。ビール2杯でいい気分になってたから記憶をすり替えてたらゴメン)のとリンクしてあぁなんて巨大なものと戦ってるんだろう、と自分のビジネスではないが(しつこいようだが)感慨深くなってしまった。
フェアトレードという言葉を検索すると「保護主義が形を変えたものにすぎないだけだ」などといった議論もあるが若い人はこんな議論にエネルギーをつぎ込むのは極力やめましょう。
生きることに必死になった若い人間がバングラデシュでたまたまジュートに出会い、たまたまバッグを売ることになっただけっていうのが実際なんだと思うなー。
わからない??じゃぁ健さんの言葉でも聴きやがれぃ!!
「生きるために俳優になって。。あっというまに40数年。。。時がたちました。。」

(追記:日本アカデミー賞受賞の時の言葉です。)

しつこいけど僕のビジネスじゃありません。