カポーティからHaskellへ


新海誠 監督の「秒速5センチメートル」つながりでトルーマン・カポーティの「草の竪琴」を読了。ついでにミニシアター系の映画の「カポーティ」を見る。カポーティは「冷血」を完成させて以後、筆を取ることはなくなり「叶えられた祈り」を未完でこの世を去っている。「叶えられなかった祈りより、叶えられた祈りに多くの涙が流されている」と、この映画のラストで軽く「叶えられた祈り」が紹介されていた。どういう意味なのかは映画を見れば一目瞭然(たぶん)なのでネタばれ自重で詳しくは書きません。
ニーチェの言葉を思い出す。

--ニーチェ--
怪物と闘うものは、その過程で自分自身も怪物となることがないよう気をつけなければならない。深淵をのぞきこむとき、その深淵もこちらを見つめているのだ。

人間の「冷血」に触れその本質を描きだしたがカポーティもやはり同じく人間。しかも正直すぎたのかもしれない。ギリシャ神話のオルフェウスのように最後に振り返ってしまい、戻ってこれなくなったのだろう。。
カポーティは孤独だった少年時代にルーツがあるようだが、その時代の幼馴染のハーパー・リーは「アラバマ物語」を著している。映画の中で字幕に「アラバマ物語」と出てきたところにカポーティの持っていた脚本(?)に「To Kill a Mockingbird」と書いてあったので「むむ!!」となりました。最近アマゾンで買った本が「To Mock a Mockingbird」だったので(笑)。
この本はプログラミング言語Haskell」の由来になっているハスケル・カリーへのメモワールとして書かれおり内容も知的好奇心に十分答えてくれるものだった。Haskellって名前ぐらいしか聞いたことがなかったがwikipedia等で調べるとなにやら哲学のある言語らしい(うほっ)。PHPも調べたが。。ま、プログラミング言語に関する自分の評価は現在のところ自分にいくらもたらしてくれるのか、なので。